高校生世代に関しては、技術の高い選手はクラブチームに主に所属していることもあり、高校サッカー選手権に出場している選手はこの世代の真のトップレベルとは必ずしも言えないことは、既に広く知られています。
しかしながら、今回の決勝戦はとても見応えのあるものでした。
私は、結果として敗れはしましたが四中工のサッカーを非常に好意的に見ていました。
特に、四中工の選手の1対1でのボール奪取の仕方と、ピッチを一杯に使ったボール回しでボールを運ぼうとする姿勢は、今の5年生チームの模範として考えられるものだと思いました。
四中工の選手達は、恐らくはフィジカルで上回っていた市船の選手に対して粘り強くついていき、ボール奪取の瞬間にはきっちりと相手とボールの間に体を入れて奪っていました。また、マイボールにした次の瞬間には次、さらにその次のパスの受け手が相手を振りきり、ワイドにボールを動かす準備に入っていました。
結局のところ市船の個人技に押し切られましたが、今大会の四中工は美しいサッカーをしたと思います。
今年は4月で皆6年生になり、小学生で学んだことの総決算をしていくことになります。
美しく、楽しいサッカーを目指してまた1年頑張りたいと思います。